4つのモチベーションリソース活用した求人原稿作成テンプレートをご紹介

採用広報の中で、もっとも重要なコンテンツは何か?

と聞かれれば、迷うことなく「求人原稿(募集要項)」と答えます。求人原稿には、仕事を選ぶ上で必要かつ十分な情報が全て詰め込まれています。世の中にある求人メディアのほとんどは、求人原稿だけで構成されていますよね。また、求人検索エンジンも求人原稿を一括で検索できるサービスです。

つまり、求人原稿・募集要項がきちんとつくることができれば、そしてその求人原稿を求める候補者に見てもらうことができれば、マッチングできるわけですね。社員インタビューや会社の社風など、求職者に知ってもらいたいコンテンツはいくつもありますが、それらはあくまで枝葉。一番重要な幹の部分は、やはり求人原稿・募集要項。

「応募が集まらない」「採用が決まらない」とお悩みをかかえる企業さんの7割くらいは、良い求人原稿があることで解決できるのではないかと思います。

そこで、この記事では慣れていない方でも簡単に効果的な求人原稿が書き方についてまとめます。あわせて、わたしたちが企業さんの求人原稿作成をご支援するときに活用しているテンプレートもご紹介します。

目次

求人原稿はターゲット設定が9割

効果的な求人原稿を書くためにまず最初に考えなければいけないことは、誰に向けて書くのか?というターゲット設定です。

求人原稿はラブレターに似ているとも言われます。

想いを伝えるラブレターを書くためには、一方的に自分語りなんてせず相手のことを考えますよね?

求人原稿を書くときも同じ。

「元気の良い男性営業マン」「コミュニケーション力の高い女性スタッフ」みたいなざっくりした設定だと、誰にでも当てはまるような当たり障りのないことしか書けません。それでは、意欲の高い候補者からの応募は集まりませんね。

ターゲット設定にはさまざまな手法があり奥深いのですが、今回は「簡単に効果的な求人原稿が書ける」、というテーマにあわせて、モチベーションリソースという考え方をご紹介します。

モチベーションリソースとは働くうえで重視するもの

モチベーションリソースとは、文字とおりモチベーション(動機)のリソース(源泉)。私たちが働くうえで重視するもの、実現したいと考えること(志向・欲求)のことを指します。

最新のリクルートさんの研究では、人には大きく分けて10個のモチベーションリソースがあるという結果が出ていますね。

▼リクルートマネジメントソリューションズ:働く人の「モチベーション・リソース」を科学する

モチベーションリソースは1人に1つではありません。1人の人の中に複数のリソースがさまざまな比率で含まれます。また、同じ人でも人生のライフステージによっても変わっていくでしょう。このリソースに合わせて求人原稿を書くことを意識すれば、効果の出やすい求人原稿ができあがりそうです。

ただ、10個もあるとちょっと複雑。。。

ということで、インビジョンでは4つに分類されたモチベーションリソースを求人原稿作成に活用しています。

モチベーションリソースの4分類

この4分類は、その昔リクルートの研修で教わったもの(だったはずです)。モチベーションリソースを仕事型・組織型・職場型・生活型の4つに分類します。自社で求める人物、ターゲットがどんなタイプか?に合わせて、求人原稿内でアピールするポイントを変えていきましょう。

モチベーションリソース①:仕事型

仕事型とは、仕事そのものが働きがいというタイプ。

✔️ 仕事を通じて知識や技術が身につくことがやりがい
✔️ 仕事の出来栄えに満足を感じることがやりがい
✔️ 仕事を通じて人脈・出会いが広がることがやりがい

こんなタイプが対象となります。仕事型のタイプに訴求する求人原稿をつくるために効果的なポイントはこちら。

「仕事のやりがい・おもしろさは?」
「身に付くスキルは?研修制度・教育体制は?」
「将来のキャリアパスは?」
「仕事を通じてどんな経験ができるか?」
「仕事を通じてどんな人脈が広がるか?」 etc.

モチベーションリソース②:組織型

組織型とは、会社・経営者との関係が重要なタイプ

✔️ 会社や経営者の想いに共感できることがやりがい
✔️ 会社の成長性・発展性がやりがい
✔️ 会社から期待されていることがやりがい
✔️ 責任あることや裁量権を任されることがやりがい

こんなことに当てはまるタイプです。組織型に訴求するためのポイントがこちら。

「理念・ビジョン・社訓は?どんな会社でありたい?」
「事業戦略や経営計画は?成長性は?」
「店舗展開・拠点展開の予定は?」
「事業特性は?扱う商品はどんなもの?」
「社内での権限委譲・インセンティブなどは?」 etc.

モチベーションリソース③:職場型

職場型とは、みんなで頑張る!チームワークタイプ。

✔️ 仲間と一緒に仕事を頑張れることがやりがい
✔️ 仲間と目標を達成できることがやりがい
✔️ 職場や仲間から評価されることがやりがい

こんなことに当てはまるタイプ。職場型タイプに訴求するためには、こんなポイントを押さえておくと◎

「社長・社員の人柄は?」
「職場の雰囲気は?職場のイベント行事は?」
「仕事やプロジェクトの進め方は?どんなチームでやるの?」
「チーム内での役割や協働体制はどんな感じ?」
「職場のコミュニケーションはどんな感じ?プライベートでの関わりは?」 etc.

モチベーションリソース④:生活型

生活型とは、ONとOFFはきっちりのメリハリタイプのこと。たとえば、こんな方が当てはまります。

✔️ 生活を大切にできる環境で働くことがやりがい
✔️ 家族の期待や応援があることがやりがい
✔️ 仕事を通じて生活が豊かになることがやりがい
✔️ 勤務時間や休日の自由度があることがやりがい

ワークライフバランスを重視する生活型のタイプに訴求するためのポイントはこちら。

「勤務時間はどんな感じ?融通は効くの?」
「休みは取りやすい?自由度はあるの?」
「仕事とプライベートを両立できる仕組みや取り組みは?」
「両立できている人はどんな働き方をしているの?」
「入社して生活環境が良くなった社員の声」 etc.

これから書く求人原稿はどのタイプに向けて用意するか?の判断には、これから欲しい人と今実際に活躍している人の両面から見ていくことが必要です。バランスを考えてどのタイプに向けて原稿をつくるのか決めましょう。

その他、効果的な求人原稿をつくるために押さえておくと良いポイントはいくつかあります。

・会社や仕事の魅力
・募集背景
・職場環境について
・社員インタビュー
・社長インタビュー
・採用担当者より
・取材担当者より
・Q&A etc.

これらのポイントをおさえて、効果的な求人原稿をつくってみましょう。

求人原稿作成テンプレート

私たちインビジョンでは、HRハッカーをご利用いただく企業様向けに求人原稿の作成代行をおこなうこともあります。

▼HRハッカー「任せる機能」

その際に、活用している求人原稿作成テンプレートをご紹介します。もちろん、テンプレートにあること以外もヒアリングしますし、必要に応じて別途取材や撮影をおこなうこともあります。

ただ、先程の4分類のモチベーションリソースに合わせてポイントを整理することで、訴求ポイントを絞ったシャープな求人原稿を書きやすくなります。ぜひご活用くださいませ。

▼求人原稿作成ヒアリングシートースプレッドシートをコピーしてお使いください

また、求人原稿の基本的な書き方については、こちらを随時更新していますので、合わせてご参照いただくことをオススメします。

伝わる求人原稿の書き方

▼HRハッカーで求人原稿を多くの人に届けたい方はコチラ

この記事を書いた人

石井 雄太郎のアバター 石井 雄太郎 取締役最高顧客責任者CCO

採用課題のない世界を実現する / 働く幸せを感じるかっこいい大人を増やす/ 落語と算盤 / 傍を楽にして傍を楽しませる / 7200社以上の求人広告、WEB・採用コンサル / 国キャリ・AFP / CFP®︎・中小企業診断士受験中 / マンガ・お笑い好きな人と繋がりたい。

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