【建築業界のリアルな採用事例】HRハッカー導入後応募数と応募層が改善し広報機能も強化した成田基礎の活用事例
職人さんの高齢化や若手人材が不足していると言われている建設・建築業界。各社、本業の現場仕事に向き合いながら、新しい担い手を育てるべく奔走されているのではないでしょうか。
なぜ若い働き手が増えないのか。細かく見ればその原因は仕事内容、立地、企業規模など、様々な側面が影響しているかと思います。ですが、多くの企業に共通していることとして、適切な情報発信・採用活動に繋がる広報ができていない場合が多いです。
そこで今回は、HRハッカーをはじめとしたインビジョンのサービスを活用し、自社が求めている若手人材へ情報発信に取り組んだことで若い人達からの応募を増やした有限会社成田基礎(以下:成田基礎)の採用担当の山内優子(やまうちゆうこ)さんにインタビューを実施。
建築業界の採用現場のリアルな状況も赤裸々にお話いただき、実際にインビジョンのサービスやサポートがどのように役立ったのかを聞かせていただきました。
建設・建築業界で採用に悩む方々はぜひ最後までご覧ください!
▼抱えていた課題
・応募が少なかった(特に若い層において)
・採用活動にコストをかけてでも間張りたいけど、具体的に何をすれば効果的なのかわからなかった
▼導入後の効果・成果
・HRハッカー導入、インビジョンとの取り組みを始めてから応募者の年齢層が若くなった
・HRハッカー経由からの応募数が増えた
インタビュイー:山内優子(やまうちゆうこ)さん
2020年2月 経理事務として入社。応募者からの電話に出る機会も多く、前職で採用の経験があったこともあり、応募者と直接話をしているうちに採用にも従事するようになる。応募者が少ない業種でもあるため、勇気をもって応募してくれた方が、話しやすく、面接に行きたいと思ってもらえる対応を心がけている。
試しに使ってみたHRハッカー。少なかった20〜30代からの応募増に繋がった
――採用ツール導入のきっかけを教えてください。
きっかけは社長がツールを使った採用に関心を抱いたからです。それまでは応募がきたら、とりあえずどんな人でも採用してしまっていたので、合わずにすぐに辞めてしまうことも多くて上手くいっていませんでした。
そんな時に採用ツールのテレビCMが流れたり、社長同士の集まりで情報を得たりして、自社でもやってみようと思ったのが始まりです。
――インビジョンに問い合わせたのはなぜだったのでしょうか。
社長がインディードとインビジョンを勘違いしたみたいです(笑)。問い合わせた当時はインディードの活用、運用が目的で連絡しました。HRハッカーを導入するまでは、インディードの運用でインビジョンにサポートしてもらっていましたね。
――勘違いからの偶然の出会いだったんですね(笑)。
この業界の特徴かもしれないのですが、採用ツールを使うという文化が弊社にはあまり浸透していなかったように思います。それは応募者の方も同様で、当時は若年層より40~50代の応募者が多く、採用希望の職人さんは屋外の看板を見て直接電話で応募するという方が大半でした。
こうした業界なので、SNSやWebメディアなど、インターネットを活用した採用に重きをおいていませんでした。使ったとしても、無料の範囲にとどまっていることが多かったですね。最初は試しに取り組んでみようというくらいにしか考えていなかったと思います。
――HRハッカー経由の応募の数や、成田基礎さんが求めている応募者からの問い合わせは増えましたか。
理想の人の割合は利用前よりも増えました。HRハッカー経由の応募者には20~30代の若い方が多かったので、その点も良かったですね。
課題は山積み。根本的な社内の採用フローを変えるところから始まった
――山内さんは前職でも採用の仕事をされていたとのことですが、そんな山内さんから見て、当時の成田基礎の採用活動でいいと思ったこと、反対に課題だと感じたことは何でしょうか。
正直、いいところは一つもなくて「嘘、こんなやり方!?」という感じでした。来る者拒まずでとりあえず全員に会ったり、面接したその日に採用を決めてしまったりと……いろいろと衝撃的でしたね。
――そんな状況を目の当たりにして、まず取り組んだことは何だったのでしょうか。
まずは応募してくださった人の中から、社長との面接に進んでいただく方を選ぶことです。
現場仕事が多いので、私ではなく社長と面接しないと実際に働く現場のことが伝えられません。だから必ず現場を知っている社長が面接の時間を割くわけですが、本人も忙しい身なので誰とでも会うのは非効率です。まずはそこから変えました。
――今までと違うやり方は、すんなりと受け入れてもらえたのでしょうか。
受け入れられるかどうかではなく、絶対に必要なことだったので私が主導して強引に進めましたね(笑)。
まず私と社長の間で、応募者に対して面接前に伝えた方がいいことをすり合わせました。それをもとに私が応募者と話をして、内容に難色を示した方は社長の面接はせず、もっと詳しく話をしたいと思えた人だけ社長の面接に進んでいただくようにしました。
私の電話対応を社長も見ていたので、それがいいと思ったのか、だんだんと受け入れてもらえるようになりましたね。
採用広報にも着手。今後は一層、広報機能を強めるために採用サイトも作る
――HRハッカーだけでなく、ダシマス(インビジョンが運営する採用広報メディア)の記事もご活用いただいたとのことですが、採用広報に取り組もうと思った理由は何だったのでしょうか。
採用したいけど何したらいいかわからないと悩んでいた時に、インビジョンの営業さんからの提案をいただいたのがきっかけです。会社の雰囲気やカラーがホームページだけでは伝わらないから作ったほうがいいという話だったので、こちらも試しにやってみようかなと。
ただ、提案をいただいてから実際に始めるまでには数ヶ月ほどかかりました。
事務所と作業現場がかなり離れていて、その上、現場は忙しいからなかなか時間を作れなかったんですよね。やると決めたからには早く進めたいものの、私だけの都合で取材日程は決められずもやもやしていました。
――どうしても現場の仕事優先になってしまうのは仕方がないことですね。
もちろんそういった理由もありますが、採用ページに自分の写真が載るのが恥ずかしいって方もいます(笑)「集団だったらいいよ」とか「(写真が)小さいならいいよ」とか。
職人は普段ヘルメットをしていて、顔が見えるのが日常ではないので、オンライン上に自分の顔が見えるのはかなり抵抗があったのだと思います。
――なるほど、写真がハードルになる方もいらっしゃるのですね。
そうですね。無理矢理進めようとしても「それなら自分は遠慮します」となってしまってはいけないので、強要はせずにゆっくり進めていきました。
――記事の写真は山内さんが撮影されたのでしょうか。
そうですね。オンラインの取材の後、たまたま作業員さんがいる詰所(通称:置場)に行く機会があったのでクレーンの前に立ってもらって撮りました。
――採用担当者のリアルな日常ですね。現場の人達に寄り添いながら巻き込んでいくことが大事だということを改めて感じます。
▼山内さんが撮影した写真の記事はこちら
――ダシマスに加えて『HR ハッカープラス*』も導入し、採用サイトも作って広報機能を高めようという流れがあるようですが、こちらの導入の決め手は何だったのでしょうか。
HRハッカーのレポートから、応募が来た時の状況や月次の情報など細かく見ていると、導入の時に比べて明らかにHRハッカー経由の流入が増えていたんですね。対して、インディードは減っていて、社長と一緒にHRハッカーの効果が出ていると感じ始めていた頃に、次の更新をするタイミングが来ました。その時にHRハッカープラスを提案してもらったのが導入のきっかけです。
HRハッカーの効果を実感していたのと、求人原稿だけでは伝えきれない社内の雰囲気など、今後はもっと現場の様子が伝わるような発信に力を入れたいと思っていたところでもあったので導入を決めました。
特に今は若い人が増えてきているので、自社に若い人がいるということを伝えて同年代の人たちが応募しやすくなるような情報も、新しく作るサイトから発信したいですね。
*HRハッカープラスとは誰でも簡単に採用サイトが作成できるHRハッカーの新機能のことです。
※インタビュー実施からおよそ1ヶ月後、成田基礎様の採用サイト完成しました!
完成したサイトはこちらをクリック!
――お話を聞いていると山内さんの影響なのか、社長も採用への熱量がどんどん高まっていったように感じます。
そうですね。もともと社長も、入社後の定着率の低さと応募者の年齢層の高さに危機感を抱いていました。加えて今現場で働いている職人の年齢層も高く、中には引退を考えている人もいます。この人達が安心して引退してもらうためにも、新しい人を育てないといけません。
そんな中、HRハッカーから若い人たちの応募が増えている今の状況を逃したくない。社長もそう考えて採用活動に力を入れてくれているので、私も少しでもいい人が増えるように取り組んでいます。
人事担当者のリアルな声。信頼できるサポートがあるからこそ採用活動ができる
――こうしたツールは導入して終わりではなく、導入後のサポートが不可欠だと考えています。インビジョンのサポートについてはいかがでしょうか。
何度か担当の方は変わっているのですが、インビジョンの皆さんの対応には満足しています。
特に私が入社後、採用にも従事するようになったタイミングで担当だった方とはすごく相性が良かったのか、悩みやお願いまで何でも相談できる関係性でした。相談と言うよりもほぼ愚痴に近いような内容も含めて全部受け止めてくれて、その上でしっかりと改善のための提案もしてくれましたね。私としてはとても助かりました。
今はまた新しい担当の方に変わっていますが、その方も含めてインビジョンの皆さんは人柄がいいので信頼しています。
――信頼できる人からの提案でないと納得できないですよね。
そうですね。完全に頼り切っています。
言葉で説明されるだけではわからないこともあるのですが、言うだけでなく自ら実例を見せてくれます。例えば、今出している求人原稿も、ほぼインビジョンの方が考えて作ってくれました。給与の内訳や経験年数などの要件を伝えて、私たちが望む原稿の土台を作ってくれたんです。
他にもお客さんがいて大変だとは思うのですが、嫌な思いをしたことは一度もないですね。
実は一時期、社長から「インビジョン挟む意味はあるの?」と聞かれたこともあったんです。インディードのような採用媒体と直接やりとりできるなら、その方が効率がいいのではと思ったみたいで。
私は求人に関しては素人ですから、自分で直接原稿の作成や修正を行うのは難しくて……。でもインビジョンに相談すれば、こちらが相談したことを形にしてもらえます。応募が伸び悩んだ際に何をしたらいいか、最近の求人状況はどうなのかなど相談できるので、自分で(採用媒体の方と)直接やりとりするよりも効率的だと思っていました。
信頼できる相談役がいないと、応募が伸び悩んだ際に何をしていいかわからないし、きっと無駄な作業も増える。そんな中では、自社に合う人を集めるための採用活動はできないって言いました。
――担当者を信頼して取り組むことで、より成果につながると思うので大事なところですね。
ただ、初めてHRハッカーを紹介された時はかなり疑ってかかりましたよ。信頼しているとは言ったものの、その時は「お金がかかる提案をしてきたな」と(笑)。
ですからHRハッカーの提案メールをいただいていたものの、私は全然興味を示さなかったんです。「お金がかかるだけなのでは」、「HRハッカー使っても何もいいことないじゃん」となる未来を心のどこかで想像していました。
でも先ほども話した通り、レポートを見てみたら応募者数が増えていたし、これは私が考えを変えないと!と思ったんですよね。
――それはかなりリアルな意見というか、誰でも慎重に検討するポイントだと思います。
新しいことを提案されるのはいいけど、投資が必要だし当然そこには不安もあるんですよね。
ツールの利用が必要となると、私(現場担当や人事)が社長にプレゼンしないといけません。ただその時にわかりやすい成果や効果が出ていれば提案しやすいのですが、「今の課題をクリアするために新しいツールを導入する」といった提案はハードルが高いです。
HRハッカーを社長に提案する際はインビジョンの方から話してもらったのですが、案の定、第一声は「(値段)高くない!?」でした。導入費用もあって6カ月単位での契約ですからね。そんな風にお値段には驚いていましたが、なんとか説得して導入に至りましたね。
コーポレートページと採用ページを明確に分け、自社とマッチする応募者に届く採用コンテンツ作りに注力
――最後に改めてHRハッカーを導入して良かったと思うことをお聞かせください。
HRハッカーを使うようになって、自分の手で採用に関するページのアレンジが可能になったことと、社長や社員の顔が見えるようになったことが良かったですね。
コーポレートページは会社の大事な案内も載せているので、どうしても堅い印象があります。ですがコーポレートサイトのデザインを私の一存で変えることはできません。
その分、採用に関するページはできるだけポップにして、堅いイメージをできるだけ払拭しながら会社のいろんな面を発信したいんです。HRハッカーで作るページやこれから作ろうとする採用サイトなら、ダシマスに掲載している社長のインタビュー記事もサイトに埋め込めるので、応募者に社長の顔も見せられます。
真面目な雰囲気のコーポレートサイトと、やわらかい採用サイトの棲み分けをしながら、採用活動を頑張っていきたいですね。
取材協力
有限会社成田基礎
採用担当 山内優子(やまうちゆうこ)さん
HP:https://www.naritakiso.co.jp/
採用情報:https://hr-hacker.com/naritakiso
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