豊岡の地から、世界へ。かばんを通して課題の解決を図るウノフクーーインビジョンの提言をもとに、6名の採用に成功
兵庫県豊岡市でかばん卸売業を始め、2021年には創業100周年を迎えた株式会社ウノフク。「100年目のベンチャー企業」として、豊岡の伝統的な技術と常に新しさを求める革新力を掛け合わせ、日本のみならず世界へもかばんを届けています。
そんなウノフクでは、採用活動において応募者をどう集めたら良いのかという悩みを抱えていた時期がありました。そんなとき、インビジョンと出会い、採用活動の根本的な課題の解決に向けて動き出せたそうです。今回は社長の卯野さんに、当時採用活動に対してどのような悩みを抱えていたのか、その悩みにインビジョンはどのような働きかけをし、助けになったのかなど、詳しく伺いました。
▼抱えていた課題
・そもそも自社の採用課題に気づけていなかった
・集団採用からインターン採用に切り替えた際の、母集団形成に困っていた
▼導入後の効果・成果
・課題が明確になり、採用活動の成功への糸口が見えた
・母集団形成に成功し、6名の採用にも成功した
株式会社 ウノフク 代表取締役社長 卯野祐也(うの ゆうや)さん
兵庫県豊岡市出身。2002年成城大学経済学部経営学科卒業。2005年米NYのParsons School of Design Fashion Marketing卒業。2006年ウノフク入社。2019年代表取締役専務を経て、2021年代表取締役社長に就任。
付加価値の付け方は人それぞれ。その中でも一本筋を通したいのは「誠実」
――卯野さんのこれまでのご経歴を教えてください。
小学生の頃から家業のウノフクを継ぐと決めていました。当時は日本にファッションについて学べる大学がなかったので、日本では経営学、アメリカでファッションという形で2つの大学を卒業しました。卒業後、ニューヨークで働いた後にウノフクを継ぎました。
――ウノフクさんの事業について教えてください。
兵庫県豊岡市を基盤に、かばんの卸売業を行っています。それと同時に、老舗のバッグメーカーとして自社オリジナル商品のような、お客様のニーズに合わせた企画や製造、販売も手掛けています。現在では海外にも展開しており、2012年にはイタリア・ミラノのバッグショー「MIPEL」にて受賞することも出来ました。
――事業にかける想いを教えてください。
お客様の課題をデザインの力で解決していきたいと思っています。悩みや違和感を一緒になって考えて、デザインを作っていく。当社のスローガンである、『Carry【on】your life! 』は、あなたの人生に寄り添うという意味もあれば、あなたの人生を運ぶという意味もあります。常にお客様と一緒になって、伴走しながら課題解決をしていくことが、僕たちが提供する価値ですね。
ウノフクの強みは、生産過程で表れない付加価値です。例えば、当社の営業としての付加価値であったり、デザイナーとしての付加価値であったり。その付加価値の付け方や内容は人それぞれに任せています。
僕たちはコミュニケーションの会社だと常に社員に話していて、自分の価値や価値観を伝えるためのコミュニケーションを意識してもらうようにしています。そして、その中でも一本筋を通したいのは“誠実”さです。誠実はウノフクの社是でも有り、その誠実さをベースに持って自分なりの付加価値を提供できれば、お客様に喜んでいただけると考えています。
――どういう雰囲気の会社を目指していますか。
コミュニケーションが活発な職場ですね。ウノフクが目指す姿として挙げている『100年目のベンチャー企業』の思想を、コミュニケーションの力で支えていきたい。創業から100年を超えた企業であっても、自分で仕事を立ち上げていくような起業家精神をみんなが忘れないことが必要だと考えています。
インビジョンが、採用活動の悩みと根本的な課題を繋げてくれた
――ウノフクさんの採用体制を教えてください。
5、6年前までは説明会を行って集団採用をしていましたが、現在はインターンからの採用のみです。特に、インビジョンさんと一緒に作った採用ページからの応募がすごく多いんですよ。
――ありがとうございます。集団採用をやめて、インターンからの採用に変えた理由は何かあるんでしょうか。
集団採用にかかるコストなどを踏まえて考えた結果、インターン中心で良いのではないかと思い、採用方法を変えました。その考えに至った理由としては自分がアメリカの大学で受けた教育や、環境も大きいですね。これまでのように日本企業が「選んでいた」時代から「マッチング」時代に変わってくる、と思ったからです。
アメリカでは集団採用ではなく基本的にはインターンで入り、受け入れられたらそこで雇ってもらうというのが一般的です。日本にはアメリカのやり方が10年後に入ってくると言われているので、インターンからの採用が主流になると考えていました。
――HRハッカーを導入する前に感じていた採用に関する課題は、集団採用やインターンなどの採用方法についてですか。
集団採用をやめようと考えたときに、どうやって母集団を形成するか悩んでいました。大手企業の新卒採用サイトでは、集団採用とインターンシップの2つの採用パッケージがあるんですが、基本的には新卒向けになっています。ただ、新卒以外にも中途採用やパートさん、UターンやIターンを考えている方など、いろいろな形態があるわけです。その人たちに向けて、中小企業の強みを生かしながらどうアプローチしていこうかと考えていたんです。
そうして悩んでいたとき、たまたま地域の集まりでインビジョンの営業の方と父が知り合ったんですよね。それをきっかけに、担当の方が何度も足を運んでくれて、徐々に採用に関しての悩みをいろいろ話すようになりました。いろいろな話を重ね、深い部分の悩みまで聞いてもらったときに、採用活動をどうしていったら良いか概念図まで書いてくれて。
採用サイトを作って、そこを中心とした全体図がイメージできるようになりました。HRハッカーの導入、インビジョンとの本格的なお付き合いはそこから始まったんです。
――担当者と話していくうちに、採用活動の道筋が見えていったと。
そうですね。単なるソリューションの提案ではなくて、僕が気付いていなかった根本的な課題に対して切り込んでくれたのが印象深かったですね。僕の中で課題だと認識してない段階で、HRハッカーを薦められてもピンとこなかったと思います。いろいろな要素を教えてもらって、僕の悩んでいたことと気付いていなかった課題が明確につながったんですよね。そこまで見えてきたからこそ、HRハッカーを導入しようと思えました。
――HRハッカーを導入して得られた効果を教えてください。
正社員の方が1名、パートさんが5名の計6名採用に成功しています。
HRハッカーは作成した原稿を一括で変更を反映できたりと、こちら側のUIがとても良かったです。使いやすいサイトのお陰で障壁はなくどんどん活用できたので、活動量に比例するように応募数や採用数が伸びました。
また、ダシマスの記事や採用サイトによる相乗効果もあったのではないでしょうか。取り組みを始めてからは、HRハッカー経由以外の応募も目を見張るほど増えたんです。
▼卯野社長のダシマス記事
豊岡から世界へ!100年目ベンチャーの成長の鍵は「プラス発想」 | 株式会社ウノフク
あと、これはHRハッカーというよりかはインビジョンと関われて良かったことになるのですが、求人原稿の文面のアドバイスなどサポートもしっかりしているので、採用に対する社員の障壁が低くなったことも良かったです。
それに先程も話しましたが、採用の課題を明確にしてくれた営業さんの存在は本当に大きかったですよ。深い部分まで入り込み、想定外の課題を見つけ出し、悩みと結び付けてくれました。営業さんに相談していた時は課題だと感じていなかったので、HRハッカーどころか他の採用媒体の検討もしていなかったですからね。
採用活動を成功させるためには人事担当者の“気概”が必要
――卯野さんは採用を成功させるために大事なことは何だと考えますか。
人事担当者が、会社の環境を変えるくらいの気概を持ち、社長とコミュニケーションを取れるかどうかだと思います。
例えば、給料や福利厚生が良い条件でも、働く環境が魅力的でなければ入りたいと思われません。若い世代や、都会からIターンを考えている人からしたら、使っている備品がものすごく古いとか、掃除が行き届いていないとか、そういった環境は敬遠されます。
そこで、採用担当者が社長とコミュニケーションを取り、ハッキリと「この環境では誰も入ってきません」「こういう職場にしましょう」と言えるかどうかが大事です。改善すべき部分は給与制度だったり福利厚生だったり、もっと言えばオフィス家具だったりするかもしれないですが、何であっても問題点をしっかり社長に提言できる人、伝えられる人じゃないと難しいんじゃないでしょうか。
――ありがとうございます。最後に、HRハッカーやインビジョンのサービスを利用してみて、どういう人におすすめしたいでしょうか。
地方の中小企業で、採用に投資する意欲のある会社、採用を投資とちゃんと考えられている会社には本当におすすめです。
採用ページを手軽に作りたい、という程度では行き詰まってしまいます。すぐに芽は出ないかもしれませんが、そういうものにも投資することは大事です。だから採用にしっかり投資したいけど、どこにしていいかわからないと悩んでいる企業や採用担当者にはおすすめしたいですね。
取材協力
株式会社ウノフク
代表取締役社長 卯野祐也(うの ゆうや)さん
HP:https://bag.jp/
採用情報:https://career.unofuku.co.jp/
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