Indeed運用で確認しておきたい31個のポリシーと9つの求人掲載基準
「Indeedに求人が掲載されなくなった!どうしましょう…」
「Indeedでもっと効果を上げるにはどうすれば良いですか?」
「Indeedの求人には掲載基準はあるのでしょうか?」
Indeedを利用して採用する企業が増えてから、様々なご質問をいただきます。
(お問合せありがとうございます!)
わかる範囲でご返答させていただきますが、わからないことも多いのが正直なところ。ルールをつくっているのはIndeedさんなので、我々はIndeedの定めたルールの元で運用するしかないわけです。
「Indeedはアルゴリズムを公開していないからわからない…」
と言われていますが、実はヘルプサイトで公開されているのです。
「こんな運用しています!」と巷にあふれるテクニックはあくまで裁判における判例のようなもの。まずはIndeedが定めた憲法や法律を正確に理解することが重要です。
じゃあ、Indeedのルールはどうなっているのでしょうか?
この記事ではIndeedが公開している掲載ルールを
①ポリシー
②掲載基準
③原稿の書き方
の3つに分けて整理してみることにします。
Indeed掲載ポリシー
Indeedの掲載企業向けヘルプサイトには「掲載基準とポリシー」というカテゴリが設けられています。
“ポリシー”とはつまり…Indeedが定める方針のようなもの。ヘルプサイト内で”ポリシー”として公開されている項目を数えてみると、2024年8月時点で31個ありました。(思ったより多いですね)
▼Indeedポリシー一覧
- Indeedエントリー
- 求人の再投稿、求人の重複、検索結果の操作
- プラットフォームとアプリ登録制の単発求人
- 完全歩合制の求人
- 個人を特定できる情報(PII)
- リモートおよび在宅勤務の求人
- 写真コンテンツ
- 新規ビジネス勧誘
- Indeed が承認した方法以外での応募の依頼
- 人種差別
- キーワードスタッフィング
- インクルーシブな採用および Indeed の求人投稿に関するポリシーへの準拠
- マルチ商法企業
- 無限連鎖講(ねずみ講)
- 求人以外の投稿
- 無給の求人
- 仕事内容の記載
- 包括的な募集(採用ポジションを特定していない求人)
- 無給インターンシップ
- 誤解を招くダイレクトセールスおよびダイレクトマーケティングの求人
- ジェンダーによる差別
- 質の低い職種名
- 覆面調査/研修の案内
- 年齢による差別
- 不快感を与えるコンテンツ
- 雇用主の商号や屋号以外の名称が表示されている、または雇用主の名称が非公開
- 母国語による差別
- トラック運転手の求人
- キャリア登録への誘導
- 正確ではない情報を含む求人
- リダイレクト
この中で、個人的に特に重要度が高いと感じたもの6つピックアップしてご紹介します。
Indeedエントリー
Indeed エントリーとは、求職者が Indeed から直接求人に応募できる求人のこと。2025年4月以降、Indeedエントリーに対応していない求人はIndeedへ掲載ができなくなります。直接投稿で掲載するか、連携ATSを通じて掲載するか、どちらの方法で掲載するかを選択しなければいけないわけですね。
求人の再投稿、求人の重複、検索結果の操作
Indeedでは新着求人は求職者の注目度が高いです。そのため、掲載企業の中には、”新着求人”とされるために同一の求人を掲載し直したり、複製して掲載したりすることが過去にはありました。Indeedは、この再投稿・重複掲載を厳しく取り締まっており、該当求人はむしろ露出が減る可能性があります。
写真コンテンツ
意外と知られていないけど、写真についてのポリシーもあります。この中で注目したいのがストックフォトの扱い。いわゆるフリー素材を何の加工もせずそのまま掲載することをIndeedは推奨していません。しかし加工すれば良いとも受け取れるような表現になっているんですね。いずれにしても注意しておきたいところです。
キーワードスタッフィング
キーワードスタッフィングとは、「多数のキーワードを含む求人」とのこと。Indeedはキーワードで求人検索するため、当然原稿内に多くのキーワードが含まれる方が発見率が高まります。だけど、それを悪用して意図的に複数のキーワードをハッシュタグのような形で詰め込む行為はポリシー違反となります。良かれと思って知らずに書いている原稿を見かけるので確認しておきましょう。
包括的な募集(採用ポジションを特定していない求人)
包括的な募集とは、いわゆる”総合職”・”オープンポジション”のような、1職種/勤務地/雇用形態に該当しない求人を指しています。このような求人は、掲載されないわけではないのですが、”スポンサー求人にする必要がある”とのことです。特に新卒募集などをIndeedに掲載する場合には注意が必要かもしれません。
質の低い職種名
“質の低い職種名”とは何か?ポリシーのなかには「余分な情報、クリック誘発目的のキーワード、記号を含む求人の職種名」と説明されています。要するに、職種名にキャッチコピー的な文言や記号を使わないでほしいということらしいですね。【未経験OK!営業スタッフ】みたいな表現はNGとなります。この点は一般的な求人メディアとは違うので気をつけたいところですね。
求人掲載基準
同じヘルプサイトの中に、求人掲載基準というメニューがあります。その中には2024年7月8日現在9つの内容が記載されているので確認しておきましょう。
▼Indeed求人掲載基準
- 掲載できるのは求人情報のみ
- 情報は正確かつ詳細に記載しなければならない
- 投稿できるのは正当な権限を有する当事者のみ
- 採用企業からの直接求人が優先される
- 求職の過程で手数料を課してはならない
- 職種名および仕事内容の説明を適切に記述しなければならない
- 求人投稿に不快感を与えるコンテンツを含めてはならない
- Indeed の検索結果を操作してはならない
- Indeed では差別行為が固く禁止されている
ここでも、気になる項目をいくつかピックアップしてみましょう。
投稿できるのは正当な権限を有する当事者のみ
Indeed の検索結果に表示される求人はいずれも、募集を行っている企業の承認を受けた担当者が投稿する必要があります。採用企業の代理で採用活動を行う第三者は、採用企業との関係が求職者に誤って伝わることがないように、自らの身元を明確にする必要があります。
採用代行はNG、人材紹介の場合には企業名を記載する、ということだと解釈しておけば間違いはなさそうですね。
職種名および仕事内容の説明を適切に記述しなければならない
クリックベイトや仕事内容に無関係な詳細は職種名に含めないようにしましょう。仕事内容には主に職務の詳細について記載し、求人とは無関係な職種や企業情報には焦点を当てないでください。
クリックベイトとは、SNSのサムネイルやタイトルのようにクリックを誘発するもののこと。つまり、「クリックさせよう!」と”盛った表現”は控えましょうよということですね。しかし、効果を出すためにはある程度他の求人と差別化してクリックしてもらう必要もあります。このあたりのバランスが難しいところですね。
Indeed の検索結果を操作してはならない
採用企業が検索結果を操作して求人へのトラフィックを増やそうとする悪質または意図的な行為が判明した場合、求人の露出が低下します。
Indeedの検索結果を操作なんてできるのか?疑問ではありますが、意図的に検索ヒット数を増やすようなことは禁止すると解釈しておきましょう。
再投稿、重複求人、キーワードスタッフィング、質の低い職種名etc.
ポリシーの内容を見てもわかるとおり、Indeedはとにかくユーザーファースト。求職者に正しい情報を届けることが、最終的にそれぞれの掲載企業にとってもメリットとなるという信念が感じられますね。
変なテクニックで自社に無理やりアクセスを集めようとせず、Indeedの掲載基準とポリシーに沿った運用をするのが結局は最適なマッチングの近道なのでは、と思います。
求人票作成ガイド
▼Indeedー求人票作成ガイド
ポリシーと掲載基準はわかったけど、、、でも、Indeedが求める「正確な情報」というのは一体どんなものなのか?疑問は残りますよね?
でも大丈夫。
Indeedはそんな疑問に答えるべく、求人票作成ガイドを公開してくれています。まずは、このガイドを読み込んで求人票をつくればそんなに外れた内容にはならないはず。
最終的には、どんな求職者に自社の何を訴求していくのか?という本質的な課題が残ることになります。Indeedで数値を検証しながら、細かな原稿改善を繰り返し精度を上げていくしかありません。
Indeed運用に近道はないということですね。
▼HRハッカーでIndeed運用をしましょう