【2024年11月】求人ボックスの特徴まとめと新機能を活用した広告運用のコツ

「求人ボックスってどうなの?」

最近お客さんから質問されることが増えてきました。

求人ボックス
求人ボックス|全国の仕事・転職・バイト・求人をまとめて検索 求人ボックスでは全国の正社員・アルバイト・パート・派遣の仕事・転職・採用情報をまとめて検索できます。在宅ワークや新卒採用の求人も掲載。給与や駅・勤務地で絞り込ん...

今さら確認するまでもないかもしれませんが、求人ボックスは株式会社カカクコムが運営する求人検索エンジンです。2015年からサービスを開始し、2024年現在で月間総ページビューは1億3,034万PV、月間利用者数は1,052万人、2024年11月6日(水)の新着求人数は2,167,578件という規模にまでに成長しています。

カカクコムホームページより引用:https://corporate.kakaku.com/press/mission

求人ボックスには、他の求人メディアにはない独自の特徴や機能があります。そして、その独自性をうまく活用した運用方法により効果を出しやすくすることができます。

そこで、2024年11月、今更感が極力出ないように、改めて求人ボックスについてまとめてみました。

目次

求人ボックスの特徴まとめ

求人ボックスの特徴は、Indeedやスタンバイ、他のアグリゲーション型の求人メディアと似ています。

①企業は採用ボードと呼ばれる直接投稿や自社採用サイト経由で求人の無料掲載ができる
②企業はクリック課金型の有料広告プランへの掲載で露出を強化できる
③求職者はキーワードと勤務地を絞ることで求人の一括検索ができる
④給与や職業訓練、検索ワードなどのノウハウ情報が充実している

①~③はある程度ご想像がつくと思いますので、④について簡単に補足させていただきます。

給料ナビ

給料ナビでは、求人ボックスに掲載されている求人や政府統計データを参考にした職種ごとの平均年収や時給がランキング形式で毎週紹介されます。求人を掲載する際、給与額設定の参考としたり、求人ボックスで注目度の高い求人を確認することができます。給与は効果を出す上でも非常に重要ですので、求人ボックスに求人掲載する場合には、定期的に確認しておくと良いかと思います。

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人気の求人検索ランキング

人気の求人検索ランキングでは、求人ボックス内でよく検索されているキーワードや、人気が急上昇しているキーワードを、ランキング形式で見ることができます。看護師や保育士など、一般的に採用が難しいと言われている職種が上位にランクインしているのが求人ボックスの特徴でもあります。活用を考えている企業さんは、自社の募集職種の順位を確認しても良いかもしれません。

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職業訓練ナビ

職業訓練ナビは求職者向けのサービスで、別名「ハロートレーニング」とも呼ばれている全国の職業訓練情報を手軽にまとめて検索することができます。こういったサービスもユーザー満足度が高い要因のひとつかもしれませんね。

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ここまでが求人ボックスの特徴の確認でした。続いて、求人ボックスで有料広告運用をおこなう際の機能やポイントについてご紹介します。普段の運用は代理店さんにお任せしている企業さんも多いかもしれませんが、知っておいていただくと活用のイメージが湧くと思いますので、ぜひお付き合いいただければとと思います。

求人ボックス独自の広告運用機能

求人ボックスには、Indeedやスタンバイにはない独自の広告運用機能があります。この機能を活用することで、自社の採用成功に近づきます。自社にどんなメリットがあるのかをイメージしながら確認してみてください。

検索キーワードレポート機能

求人ボックスでは、有料広告で掲載した自社の求人がどのようなキーワードで検索されているかがわかるレポート機能があります。レポートをダウンロードすると、検索キーワードごとの表示回数・クリック数・クリック単価・応募数・応募率・応募単価を確認することができます。

もし自社の求人が思いも寄らないキーワードで検索されてしまっていたら、ミスマッチが起こり応募にはつながりません。せっかく広告予算を掛けても、採用に結びつかないクリックが大量に発生してしまうと効率が悪いですよね。そのようなキーワードは検索でヒットしないように原稿内から削除した方が良いかもしれません。

逆に、非常に応募率の高いキーワードが特定できれば、そのキーワードをもっとアピールすることで、さらに効果を上げられる可能性があります。

このように、キーワードレポートは自社の求人改善に関してとても参考になります。キーワードデータを取るためだけに求人ボックスに一定の予算を割いている企業様もあったりするくらいです。

配信対象外検索キーワードの設定

こちらは特定の検索結果ページにおいて広告配信をさせない機能になります。配信対象外としたい検索キーワード(単語)をカンマ繋ぎで記入することで、設定したキーワードが含まれるページでは広告配信がされなくなります。

キーワードレポートを確認した後、自社の求人を特定の検索キーワードで表示させたくない場合があります。たとえば、若い方の募集がメインなのに「70代」というキーワードで検索されている場合、「70代」とキーワード設定欄に入力します。

「そんな設定をわざわざしなくても、求人原稿内のキーワードを削除すれば良いのでは?」

と思われた方もいらっしゃるかもしれません。まさに仰るとおりです。求人ボックスで「70代」と検索されている場合、Indeedや他の検索でも「70代」と検索されている可能性が高いので、原稿内からキーワードを削除するのが最も確実な対策といえます。

ただ、原稿数が多かったり、求人原稿の制作担当が別にいらっしゃる場合は確認や修正作業が大変ですよね。また、「20代~70代まで幅広い年代のスタッフが活躍中」というキャッチコピーは残したいというケースもあるかもしれません。

配信対象外キーワードの活用により、広告予算を効率良くターゲットに配信できるように調整しておくことで、運用の手間を減らし業務効率も上がります。

注力キーワードの配信設定機能

注力キーワードの配信設定とは、設定されたキーワードがユーザーの検索キーワードに一致した場合に入札単価を高めることができる機能です。先程の、配信対象外キーワード設定とは逆の機能と考えるとイメージしやすいかもしれません。

注力キーワードの入札単価が高まると、検索結果画面での露出頻度や掲載順位が上がりやすくなります。自社の求める人物が検索するであろうキーワード、あるいは応募率が高いキーワードがレポートで確認ができているようであれば、全体の単価よりも少し高めに設定しておくことで応募率やマッチング率が高まる可能性があります。

たとえば、有資格者の募集をする場合に「資格名」を注力設定しておくと、資格をお持ちの方に自社の求人を見てもらいやすくなります。なんだか、Googleやyahooのリスティング広告のキーワード設定にも似ていますね。

注力キーワードは、キャンペーンごとに最大10個まで配信設定ができます。無理に10個設定する必要はありませんが、レポートを見ながら効果的に活用したいところです。

スケジュール別の配信設定機能

手動運用の場合に、設定いただいた入札単価を特定の曜日と時間帯において増減設定ができる機能です。単価の増減は「50%~200%」の範囲で設定が可能です。時間帯は0:00~7:59の早朝、8:00~15:59までの昼、16:00~23:59の夜の3つに分かれています。

曜日時間帯別に配信調整できることはわかったけど、この機能をどう使えば良いんだろう?

そう思われた方もいらっしゃるかもしれませんので、実際に運用改善した事例をご紹介します。まず、求人ボックスのレポート画面から、時間帯別レポートを確認してみます。

この時間帯別のレポートを見ることで、どの曜日・時間帯が見られているのか、応募につながっているのか確認することができます。自社の募集している求人の内容や業界によって違いますが、たとえば、

朝と昼の時間はよく見られているけど夜の時間はほとんど見られてない
→1日の途中で予算を使い切っているため、そもそもの予算を増額するか、朝・昼の配信を抑えて夜まで予算が残るように配信調整する

月曜~金曜は応募が入っているけど土日はアクセス数が少なく応募もない
→土日の配信を弱めて平日により多く配信することが考えられる。ただし、土日で見た人が平日に応募している可能性もあるため確認が必要

こんな感じで仮説を立てた上で設定を変更してみて、効果を検証しています。今まであまり意識していなかった方は、まずは自社の時間帯別レポートを見ることから始めてみましょう。

【新機能】配信対象外ユーザーの設定

2024年11月7日に新しくリリースされたのが、配信対象外ユーザーの設定機能です。配信対象外ユーザーの設定では、その名前のとおり特定のユーザーをキャンペーンの広告配信対象外とすることができます。具体的には、性別・年齢の2つの項目において以下のような設定ができます。

性別:男性|女性
年代:20代|30代|40代|50代|60代以上

たとえば、「若い人からの応募が少ない。。。」というお悩みをお持ちの企業さんが、この機能の利用によって年配の方への配信を除外したことで、どの程度の改善が見られるか楽しみなところですね。

ただ一方で新しい機能だけにいくつか懸念もあります。

まず1つめは、求人ボックスがどのくらい性別や年代の情報を取得することができるのか?

求人ボックスにはこのようにユーザープロフィールを登録するようになっていますが、現在必須にはなっておらず、未入力のままでも応募エントリーができます。どのくらいの方が登録しているかがわからないため、配信精度に疑問が残ります。

そしてもう1つは、企業同士の競合です。もし多くの企業が20代・30代ばかりに注力しようと設定すれば、入札単価が高騰したり、広告の露出が減ってしまうことも考えられます。

新しい機能だからと飛びつくのではなく、あくまで数値を見ながら検証していくことが大切ですね。

求人ボックス運用のコツ

特徴や機能についていろいろとご紹介してきましたが、結局のところ求人ボックスを運用するコツは何なのでしょうか。

結論としては、求人情報を充実させる必要があります。そして、求人情報を充実させるためには求める人物のペルソナを具体的に決めなければいけません。

理想のペルソナは男性か女性か、何曜日の何時に仕事探しをしているのか、どんなキーワードで検索するか、原稿内にどんな情報が書かれていたら応募してみようと思うのか。。。

そうです。求人ボックスの機能を最大限活かすためには、求人原稿が大切なのです。運用で調整できるのは求人情報をお届けすることだけ。応募・採用につながるかどうかは求人の内容次第。

自社の魅力の棚卸し、人物像の明確化、求人原稿の作成、そして求人ボックスの運用まで、インビジョンではまるっとお手伝いしますので、興味がある方はぜひお問い合わせください。

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この記事を書いた人

石井 雄太郎のアバター 石井 雄太郎 取締役最高顧客責任者CCO

採用課題のない世界を実現する / 働く幸せを感じるかっこいい大人を増やす/ 落語と算盤 / 傍を楽にして傍を楽しませる / 7200社以上の求人広告、WEB・採用コンサル / 国キャリ・AFP / CFP®︎・中小企業診断士受験中 / マンガ・お笑い好きな人と繋がりたい。

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