採用で社員の意識が変わったーー建設業界の人手不足問題に着手した東栄産業の事例

採用において中長期的に人材不足の恐れがあっても、すぐに解決するのは難しくなっています。採用を取り巻く環境がどんどん変化し、どのように取り組むべきか迷いやすい状況にあるためです。特に建設業界は人手不足が顕著で、採用が難しい状況にあります。

こうした問題に早くから取り組みたいと動き始めたのが、今回取材をさせていただいた東栄産業株式会社です。HRハッカーを導入後、幅広い求職者に会社の存在を知ってもらうことができるようになり、中途4名の採用にも成功しています。

HRハッカーを通して、採用についてどのように新しい情報を得て、新しい取り組みを始めたのか。採用担当の橋本さんにお話を伺いました。

▼抱えていた課題
・将来的に人手不足問題がより顕著になることを懸念していた
・未経験で採用担当に任命されて2年、時代の変化もあり採用の難しさを感じていた

▼導入後の効果・成果
・中途採用で4名の採用に成功
・HRハッカーを通じて今の採用動向を知り、新しい採用手法にチャレンジできた
・社員の間で採用問題に対する関心が高まり、職場環境への意識が変わった

東栄産業株式会社 リース事業部 部長 橋本 純一(はしもと じゅんいち)さん
1973年福島県三春町生まれ。高校を卒業後、東栄産業株式会社に入社。建設土木資材の卸売販売に従事。その後、現在のリース事業部に配属。建設現場の仮設工事施工管理や社内の安全衛生管理に従事。

目次

建設業界の人手不足問題、早期に取り組むためのHRハッカー導入

ーーまず、会社紹介と自己紹介をお願いします。

東栄産業の橋本です。弊社のメイン事業は建築・土木の卸売販売で、ほかにも建設・土木工事、太陽光発電システムの設置販売、地盤の改良工事などを行なっています。あと食品事業部ではジャムの製造販売をしていたり、リース事業部では仮設足場のリースを行っていたりします。

私はリース事業部の部長として勤めていますが、約2年前に社長から採用を任命されました。採用自体は未経験でしたので、HRハッカーにお世話になりながら採用窓口を担当している状況です。

――HRハッカーを導入する前の採用課題についてお聞かせください。

全社的に採用で困ったことはありませんでしたが、建設部門の方で人材不足感はありました。私がいるリース事業部の方でも、仮設足場のかけ払い工事をやっているので、作業員の手が必要になるんです。建設業界の人材不足の問題はずっと前から言われていたことだったのですが、弊社も例外ではありません。作業員不足を補うための対策として、8年ほど前から技能実習生を雇用してはいました。基本的な採用手法としては紹介での入社や、新卒採用だったり、エージェントを使用してみたりもしました。ただ、新しく求人サイトを使ったり、Web求人を出したりしたことはありませんでした。

ーーそんな中で福島民報から話があって、導入に至ったのでしょうか。

タイミングがよかったですね。今後間違いなく人材不足の問題が出てくるので、先手を打ってそういった新しいサービスを導入していくのもありなのかなと考えました。これまで転職エージェントに依頼して、建設業界をピンポイントで狙うような採用は行ってきましたけれども。広く求人募集をかけるのは新しい試みでした。

ーーHRハッカーを、日頃の業務の中でどんなふうに使われていますか。

急募したいときはよくチェックするようにしています。採用は本当に素人だったのですが、操作も簡単で使いやすいですね。求人管理のページで出し忘れがないか常に確認できるのもチェックしやすいポイントです。あと求人の閲覧数はよくチェックしています。採用や応募に繋げるにはどうしたらいいのかなと、考えたりしています。

ーーそういったときは、月1回の定例ミーティングでご相談されたりするのでしょうか。

そうですね。ミーティングをさせてもらって、求人をどんな文面に変えるかアドバイスもいただきながら採用を進めています。今まで経験のない業務だったので、勉強させていただきながら進める感じで。最近、採用のアドバイスがより理解できるようになってきて、吸収したことを活かしながら取り組んでいます。

幅広い職種で4名採用に成功、HRハッカーなら負担少なく採用できる

ーー実際に導入して、採用に効果はありましたか。

ここ半年程で、4名の採用ができました。金物製造に1名、食品加工に1名、あと営業事務2名に入社してもらいました。金物製造に入社した人は昨年夏頃の入社なので、もう半年経ちますね。しっかり定着していただいています。

ーーHRハッカーを導入して良かったことは何でしょう。

一番は幅広い求人サイトに一括して登録できるところですね。作業負担が少ないので、リース事業部の業務と並行して採用をしていますが、採用はメールチェックやスケジュール調整くらいの作業で済んでいます。応募者の基本的な情報がメールで見れるようになっているので、負担が軽く感じるのかもしれません。非常に助かっていますね。作業面の負担が少ないだけでなく、費用の部分もだいぶ安い。会社的にも負担が非常に少ないのも良いところです。

ーー外部からのアドバイスは、御社の採用活動に役立っていますか。

担当になるまで採用のことは全然知らなかったので、いろいろアドバイスをいただいています。全体的には、まず多くの人に見てもらえるような企業にしていって、人材の募集に繋げていきましょうという話ですね。具体的にはHRハッカーの導入や掲載の相談だったり、企業PRメディアのダシマスに記事を掲載して多方面にPRしたり。また求人の文言をつくるのもお世話になっています。ご相談しながら文面を作っていますね。

アドバイスをいただいて感じたのが、企業側が率先して採用活動をすることの重要さです。建設業界は今でもマンパワーが重要になってくるところはあるので、先行して雇用も余裕のある体制を作っていかないと、いざというときに動けなくなってしまうかもしれません。新しい様々な方法を使って、事前に情報を仕入れながら、会社のPRをかねて発信していくのが大事だと感じました。

ーー今後取り組みたいことはありますか。

他の企業の採用を知りたいですね。情報収集にご協力いただいて、良い取り組みはぜひ取り入れたいと考えています。ダシマスに掲載されている情報を参考にしたり、HRハッカーと取引している企業の事例も共有いただけるので、幅広く勉強させてもらってます。

企業のPRを兼ねた取り組みのご紹介もいただけるので、会社としても力を入れていきたいです。他の企業のいろんな情報を見ると、積極的な企業と消極的な企業が両極端になっていると感じます。せっかく話をもらってHRハッカーとのパイプができたので、弊社はしっかり活かしていきたいですね。

採用を通して社員の意識が上がってきたーー目指すは定着する職場環境

ーー採用の取り組みをすることで、会社として変わったことはありますか。

社員間で採用に関して話す機会が多くなりました。採用の大切さ、重要性、難しさも話題になっています。建設業界の人材不足の話をする時には、うちの会社はもっと働きやすい会社にしていかないと駄目だよね、とか。そういう話ができるようになりました。社員の意識が全体的に上がってきているのが、一番良いメリットかなと思います。

ーー社員の方の意識が変わってきたのですね。今後、会社全体で工夫していきたいことはありますか。

採用するのが目的ではなく、定着率を目的にしていきたいです。特に入社して間もない若い社員の定着率をしっかり考えていきたい。職場環境を考えるにあたって、社歴の長い社員の間では、今までの常識が非常識なんじゃないかという話もできるようになりました。若い世代の話や他の企業の施策を取り入れながら、柔軟に対応して働きやすい職場にしていきたいと思っています。

ーーHRハッカーをおすすめするとしたら、どんな企業にすすめたいですか。

HRハッカーは全業種に使えるサービスだと思います。媒体への露出を増やして、たくさん閲覧してもらえるところが一番のメリットなので、業種とか職種に絞らずいろんな会社が登録してみても面白いと思いますね。弊社は今まで求人出稿はやってこなかった会社ですが、一から勉強させてもらいながら今後の人材不足に対策を取れるようにしています。

今の若い世代はオンラインで仕事を探すのが当たり前になってきてるので、弊社もそういった変化に対応したいと思っています。ただ実際、手をこまねいている企業は多いと思うんです。弊社も同じ状態でしたが、いいご縁をいただいてHRハッカーを導入して今に至ります。採用は難しいので、どこの誰に相談したらいいのか困ってる方も非常に多いと思うので、物は試しで使ってみてはいかがでしょうか。

取材協力
東栄産業株式会社
リース事業部 部長 橋本 純一(はしもと じゅんいち)さん
HP:https://www.touei-ind.co.jp/
採用情報:https://www.touei-ind.co.jp/recruit/

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この記事を書いた人

フリーライター。文系大学院を卒業後、アニメ系専門学校で声優を育てる仕事を経験。人材系ベンチャー企業に転職し人材紹介業と派遣事業に携わり、主に個人営業・法人営業・採用を経験。現在はフリーランスとしてライター、キャリアコーチなどに取り組む。国家資格キャリアコンサルタント。キャリアコンサルタント技能士2級取得。

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