知名度が低く厳しい採用活動をしていた堀江工業が、HRハッカーを活用して自社の情報を発信したら4名採用できた事例

採用活動において、地方の中小企業に共通する悩みといえば「知名度」ではないでしょうか。大手企業や流行り業界の企業などを見て、「あの企業はよく露出しているから安心できる」と考える求職者は少なくありません。反対に、初めて名前を聞くような企業だと、その時点で検討候補から外れてしまうでしょう。

こうした悩みを抱え、自社が求めている人材が軒並み大手企業に就職してしまうのをなんとかしたいと考えていたのが、今回取材をさせていただいた堀江工業株式会社です。HRハッカーを導入後、社名を知らない人たちにもきちんと自社の情報を伝えることに成功し、新卒2名、中途2名の採用に成功しています。

具体的にどのようにしたら採用が上手くいったのか。自社の採用を統括する、取締役総務部長の鈴木英長(すずき ひでなが)さんにお話を伺いました。

▼抱えていた課題
・大卒採用をしたいが大手企業ばかりが選ばれてしまい上手くいかなかった
・自社のことを知らない人に企業の情報を届けたいと考えていた

▼導入後の効果・成果
・応募多数で新卒2名採用、中途でも有資格者を含め2名採用に成功
・HRハッカーを通じてさまざまな媒体に求人原稿を掲載でき、知名度を上げることができた

堀江工業株式会社
取締役総務部長 鈴木 英長(すずき ひでなが)さん
昭和30(1955)年、福島県いわき市生まれ。市内の高校を卒業後、都内の大学に入学。地元の堀江工業に昭和54年入社。総務部で人事労務採用を担当している。いままでの経験から「求人は自分の脚で探す」という思いから採用活動を行っていたが、近年の大卒採用難に直面。打開策を求めてHRハッカーに出会った。

目次

知名度が低く、大手企業より存在感が出せずに苦戦していた採用活動

――まずは会社紹介からお願いします。

当社は総合建設業を営んでいる会社です。創業は明治29年で会社にしたのが大正9年の11月5日。100年を超えた会社ですが、昔から変わらず建設業を営んでおります。

――それだけ長く続けてこられた秘訣は何でしょうか。

我々は元々、誰もやらないような仕事や頼まれた仕事を率先して請け負い信用を得てきた会社です。『信用は無限の資本なり』という社是を信条とし、信用第一で取り組んできたことが、続けてこられた秘訣だと思います。

――ありがとうございます。さっそく本題なのですが、HRハッカーを導入いただく前に感じていた採用の課題をお聞かせください。

高卒の採用については問題なく行えていたのですが、大卒の採用が上手くいかず悩んでいました。本当に何年か前に一人入社したほどです。ここ最近は大手企業も採用に力を入れているのか、大卒の人たちはほとんど大手に就職されるような状況でした。そのときに、やはり地方の中小企業となると知名度も低く、どうすれば興味を持っていただけるものかと悩んでおりました。

――そのような課題があったなか、どうしてHRハッカーを導入しようと思ったのでしょうか。

信頼できる福島民報さんからのご紹介だったことと、あまり費用が高くないこともあって導入を決めました。

私は若い頃からずっと採用に携わってきたのですが、採用活動に先行投資するという感覚は持っていなくて。そんな私にとっては、昨今、多くの企業が使っている大手の採用媒体は金額が高くてとても検討しようとは思えなかったんです。昔の採用活動といえば、自ら大学を訪問し、就職課の課長と実際に話して信頼関係を築くのが基本でした。きちんと関係性を築ければ、大切な卒業生を紹介していただける。このように自分の足で成果につなげる活動こそが、私の思う採用活動なんです。だからお金をかけて採用する、ということ自体に私としては違和感を覚えていまして。

ですが、いつまでもそんなことを言っていては大卒の採用は上手くいかないと思いはじめた頃に、福島民報さんからHRハッカーをご紹介いただきました。そのときに「これなら!」という気持ちで導入することにしたんです。

新卒2名と中途2名の採用に成功。成功の秘訣は求人原稿の中身にあり

――実際に導入してみて効果は感じられましたか。

効果は絶大なものがありましたよ。新卒採用も上手くいき2名採用、さらに中途採用でも有資格者の採用も含め2名採用できました。HRハッカー経由では4名ですね。大きなコストもかけずにこれほどの成果につながるのなら、まだまだ使えるなと思っています。

――4名の方が採用に至ったということですが、全体の応募数としてはいかがでしたでしょうか。

応募数自体もかなり増えました。今回は事務職を募集したこともあってか女性からの応募もかなり多かったですね。嬉しい悲鳴ですが、問い合わせに対応するのが大変でしたよ。

――こうした成果が生まれた要因として、きっと求人原稿の中身もしっかり工夫をされたのではないかと思っています。どのような改善をされたのでしょうか。

確かに工夫はしましたが、私たちだけで考えたのではありません。インビジョンの方と毎月打ち合わせをし、具体的なアドバイスをいただきながら対応していった結果ですね。アドバイスの通り改善すると、実際に求人原稿の閲覧数も上がっていました。

――そうしたアドバイスのなかで、特に参考になったことがあればお聞かせください。

学生の皆さんが受け入れてくれる原稿の表現ですね。私が考えると、表現がどうしても硬くなってしまうんです。そのアドバイスはかなり効いたと実感しています。

地道な発信活動。求職者が問い合わせしやすいように求人情報は出し続ける

――貴社全体として、HRハッカーを活用して良かったと感じることはありますか。

多くの人に当社のことを知ってもらえたことです。HRハッカーによってさまざまな媒体に求人原稿を出せたおかげで、色んな人の目に「堀江工業」の名前が触れ、知っていただけたと手応えを感じています。今後も「こういう会社もあったのか」と多くの方に気づいていただき、応募・採用に結びついていくことを期待しています。

昔は当社も地元で名前が通っていたんです。高校の先生は堀江工業に紹介するなら、それなりに優秀な生徒でないといけないと認識されていました。親御さんとの三者面談で堀江工業の名前を出せば「うちの子どもは本当に堀江工業を受けられるのですか?」と質問されたこともあったとか。

今はそのような認知はされていないので、「堀江工業とはどんな会社なんですか」と聞かれます。ここは今の私たちの課題ですので、きちんと知っていただけるように努力しなければならないところ。HRハッカーを活用することで、新しい認知は少しずつ増えていると感じています。

――今後も、採用活動は力を入れて継続していこうというお気持ちですか。

当然です。社内の年齢構成も上がってきていますし、若い世代の採用を頑張らないといけません。あまりに年齢が離れすぎてしまうと、教え方やコミュニケーションにギャップが生まれてしまい、若手が育ちにくくなってしまいますので。将来を見据えて採用していきたいと考えています。

――そのような方たちを採用するため、貴社としてどういう取り組みをしていくのでしょうか。

できる範囲ではありますが、デジタルのみに力をいれるのではなく、時には私自身も学校に直接訪問をしようと考えています。オンラインの媒体に会社の名前をある程度露出させておき、直接訪問も重ねながら地道に会社を知っていただけるよう働きかけていこうかと。

ただ、頑張りはしますが焦りはしません。少しでもこの業界に興味がある人に求人募集を見てもらっておいて、だんだん本気に就職を考えるようになったときに「問い合わせよう」と思ってもらえることが大事です。ですから、求人募集はずっと出しておいて、「堀江工業は前からよく見るな。まだ募集しているのなら一度話を聞いてみようかな」と思ってもらえるようになればいいなと思っています。

――求人情報など、会社の情報を外部に発信し続けることはとても大事なことですね!

地方の中小企業が採用を成功させるために大事なこととは?

――鈴木さんがHRハッカーやインビジョンのサービスを勧めるとしたら、どんな人や企業にお勧めしますか。

やはり地方の中小企業、特に私たち建設業界は人手不足ですから、こうした業界の方にはぜひお勧めしたいですね。

地方の中小企業はとにかく人手が足りない。そういう悩みを抱えているところがほとんどだと思います。また、私たちのような管理会社の場合、一作業員ではなく有資格者の管理監督者を求めていました。そうなってくると、きちんと資格を取れるくらいの能力がある方と出会いたいと思います。でも、そのための方法がわからなかったので、本当にHRハッカーの存在がありがたかったですよ。

実際に採用に結びつくまでは大変に感じるかもしれませんが、ある程度結果が見えてくると「ああ、やっぱりやっててよかったな」と実感が湧きます。地方の中小企業に勤める採用担当の方は、HRハッカーを使うことでかなり業務が楽になるのではないでしょうか。

――ありがとうございます。おっしゃるとおり、建設業界は人手不足が叫ばれており、現場の皆さんは苦労されていると思います。ぜひ、この業界の当事者として、採用を成功させるためにどういうことが大事だと思うかリアルな意見をお聞かせください。

今の学生たちは、大手と比較すると地方の建設業者の給料は少ないうえに大変だというイメージを持っている人が多い印象です。そうした印象に対して、真っ向から給料面で勝負するのではなく、中小企業やその地域で働くことの良さを伝えることが大事なのではないでしょうか。

確かに大手や、あと都内の企業とかに比べると地方企業の給料は安いかもしれません。ただ、給料だけでなくその地域で生活していくなかでかかる費用を考えると、結果的に手元に残る金額が多いこともありますよね。そう考えると、求職者にとっても単純にもらえる給料だけで判断しないほうがいいかもしれません。また、地方に根付いている企業は転勤もほとんどないですから、家族との時間もしっかり取れます。私たちは、社員のワークライフバランスをとても気にしています。

我々のような地方の中小企業はこういった面をきちんと考え、伝えていくことが大事なのではないでしょうか。

取材協力
堀江工業株式会社
取締役総務部長 鈴木 英長(すずき ひでなが)さん
HP:https://horiekk.co.jp/
採用情報:https://hr-hacker.com/horiekk

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この記事を書いた人

ライター兼ディレクター。2020年10月、在宅ワークをするためにフリーランスのライターとして独立。2023年1月、クライアントの重要なパートナーとして伴走するべく法人化。“社会を変えうる事業を加速させ、世の中に貢献する”を自分のミッションとする。

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