採用サイトを制作するときに意識しておきたい100のチェック項目
「よし、採用サイトをつくろう!」
と思ったとき、何から取り組みますか?
“オウンドメディアリクルーティング”という言葉が広く知られるようになり、今や多くの企業が自社の採用サイトを持つようになりました。その一方で、
「ブランディングを意識すべきです」
「Indeed に連携していないとダメです」
「管理システムは必須の機能です」
WEB制作会社、システム会社、広告代理店、採用コンサルなど、パートナー会社さんから提案やアドバイスをもらうものの判断基準や優先順位がわからないため混乱していたり、採用サイトが完成した後に足りないものが判明したけど費用やシステムの関係で改修できなかったり、といったお問合せをいただくことも増えています。
そこで、これから採用サイトをつくろう、リニューアルしようとお考えの企業さま向けに、勝手にチェックリストをご用意しました。
100個ズラっと並べるとわけがわからなくなりますので、
機能・設計
募集要項
コンテンツ
応募フォーム
効果検証
SEO
の6つのカテゴリにわけています。ぜひ自社で確認したり、制作をお願いする予定の会社さんに見てもらってください。
ちなみに、このチェック項目は採用サイト制作のプロ、株式会社 Baige の枌谷さんが発表されているこちらのスライドを参考にさせていただきました。こちらも目を通されることをオススメします。
■機能・設計
- ☑スマホに最適化された表示がされている
- ☑継続的に最新情報を発信できる仕組みがある
- ☑ 階層以内に全てのコンテンツにアクセスできるようになっている
- ☑Chrome、Safari、Firefox、Edge 等の主要ブラウザに対応している
- ☑サイトが SSL 対応されている
- ☑主要ページに OGP 設定がされている
- ☑CMS やプラグインが最新のバージョンに更新されている
- ☑オリジナルの favicon が設定されている
- ☑サイトマップページが設置されている
- ☑デザインやフォント、サイト構成が会社の社風と合っている
- ☑ヘッダー、フッターにグローバルナビが設置されている
- ☑トップページから募集要項のページに 1 クリックでたどり着ける
- ☑希望する職種、勤務地、条件の求人を見つけやすい検索機能がある
- ☑タレントプールやスタッフ登録など潜在層向けの導線が設置されている
- ☑充足求人を非公開、新規求人を公開するメンテナンスが行われている
- ☑採用サイト活用の目的と目標が明確である
- ☑エントリーが入るとメールやチャットで通知がくるようになっている
- ☑採用サイト全体でコンセプトや伝えたいメッセージに統一感がある
- ☑サイト全体が誰が見てもわかりやすい UI となっている
採用サイトが設計段階で考えられていないと、求職者が使いづらいものになってしまいますし、必要な機能がないと公開後の運用で大変な思いをすることになります。
設計や機能は一番上流の工程ですから、必要なものを過不足なく実装しておくようにしましょう。
■募集要項
- ☑応募後の選考の流れ・選考期間が具体的に説明されている
- ☑給与表記(試用期間含む)で最低賃金を下回っていない
- ☑応募エントリーボタンが暖色系の色で設定されている
- ☑応募エントリーボタンが求人ページの複数箇所設置されている
- ☑スマホではエントリーボタンが常に表示されている
- ☑全ての求人情報がまとめられた一覧ページがある
- ☑職種、雇用形態、仕事内容、給与、勤務時間、勤務地が記載されている
- ☑職種、雇用形態、勤務地ごとに募集要項ページが分かれている
- ☑職種名は 32 文字以内で検索キーワードを意識した表記になっている
- ☑仕事内容はわかりやすい表現で十分な文字数が担保されている
- ☑求める人物像、求めない人物像がわかりやすく具体的に表記されている
- ☑選考・面接時に用意する必要があるものについて説明されている
- ☑募集要項ページにアイキャッチ画像が設置されている
- ☑募集要項ページ内に NG 表現が含まれていない(年齢制限等)
- ☑求人広告などに出稿している内容と齟齬がない
採用サイトで一番重要なのは、募集要項です。なぜなら、求職者に一番見られるページだからです。
募集要項に書かれている内容が、そのまま入社後の勤務条件になるわけですから、当然求職者は目を通します。勤務地は?給料は?仕事内容は?シフトは?などなど、最低限確認したい情報がわかりやすく記載されているかが重要です。いわゆる”ジョブディスクリプション“と言われる内容も募集要項に含まれますね。
応募効果に直結する募集要項は、特に念入りにチェックしたほうが良さそうですね。
■コンテンツ
- ☑職種ごと、求職者属性ごとに異なる社員紹介コンテンツが設置されている
- ☑フリー素材ではなく、実際のオフィスやスタッフの写真が使われている
- ☑自社のミッション、ビジョン、バリューを伝えるコンテンツがある
- ☑マンガ、動画、イラストなどテキスト以外に様々な形式のコンテンツがある
- ☑給与例や手当、有給取得率、福利厚生などの詳細が公開されている
- ☑先輩社員の年齢分布、男女比、産休取得実績などが公開されている
- ☑平均残業時間や離職率など都合の悪い情報も隠さず公開している
- ☑会社の事業内容や事業計画についてわかりやすく記載されている
- ☑他社と比べた時に自社らしさ、オリジナリティが伝わるコンテンツがある
- ☑主要 SNS のシェアボタンが設置されている
- ☑ファーストビューに自社らしさを伝えるコンテンツや画像がある
- ☑新卒、中途、アルバイトでページまたは訴求する内容が分けられている
- ☑自社の創業経緯、これまでの沿革がわかるコンテンツがある
- ☑仕事内容についてやりがい・働くメリットを感じさせるコンテンツがある
- ☑研修・教育制度、キャリアパスなどが説明されたコンテンツがある
- ☑よくある質問とわかりやすい回答例がまとめられたコンテンツがある
- ☑自社の強みだけではなく、弱みや課題についても触れたコンテンツがある
- ☑自社のビジョン、価値観を表現するストーリー形式のコンテンツがある
- ☑略語や専門用語を使わず、誰でも理解できる言葉づかいがされている
- ☑採用サイト内にも会社概要や拠点情報などの基本情報が掲載されている
- ☑会社案内や採用ピッチ資料がダウンロードできるようになっている
- ☑社員インタビューでは社風ややりがいが伝わるコメント内容になっている
- ☑代表や経営陣、マネージャー、人事責任者等のメッセージが記載されている
- ☑求人広告などに掲載されていない、採用サイトならではのコンテンツがある
- ☑教える、楽しませる、動機づける、応募させる、の目的が明確になっている
- ☑掲載されている写真は自社らしさが伝わる構図、カットで撮影されている
- ☑組織図や会社の部署構成がわかるコンテンツがある
- ☑実際のお客様との関係性を伝えるコンテンツがある
採用サイトをつくるときに一番お悩みが多いのが、コンテンツですよね。
「何を掲載すれば良いんだろう?」
というサイトの中身の問題もありますし、文章だけじゃなく写真やイラスト、動画など様々な見せ方もありますよね。全てを網羅するのは大変ですが、できる限り充実したコンテンツを用意しましょう。
■応募フォーム
- ☑応募フォームは 1 分以内に入力完了できる
- ☑応募完了後に自社らしさの伝わる自動返信メールが送信される
- ☑応募完了ページに面談意欲を高めるコンテンツが表示される
- ☑チャットや LINE など複数の応募手段が用意されている
- ☑電話での問合せができるよう番号が表示されている
- ☑プライバシーポリシー・個人情報の取り扱いについての表記がある
- ☑離脱確認のアラート表示機能が設定されている
- ☑入力フォームは十分な大きさがあり入力しやすい
- ☑応募する際に、会員登録などの作業が必要ない
- ☑応募以外に、説明会参加、職場見学など複数のエントリー経路がある
- ☑オープンポジションのエントリーも受付している
コンテンツも決まったら、忘れちゃいけないのが応募フォーム。
応募者のうち半分近くがフォームで離脱してしまうといわれていますので、フォームの改善で大きく応募数を増やすことができる可能性があります。
応募項目が不必要に多かったり、入力しづらかったりしないか?実際に自分でエントリーしてみて、応募者の立場で気になるところと改善していきましょう。
■効果検証
- ☑実際の応募者や内定者からフィードバックを受けている
- ☑Google analytics などのアクセス解析タグが設定されている
- ☑ヒートマップツール等でユーザーの動きを分析している
- ☑Google analytics 等の CV タグが設定されている
- ☑Google サーチコンソールが設定されている
- ☑ページやバナーごとに A/B テストを実施している
- ☑採用サイトの評価を応募 CV 数だけではなく、実際の採用で振り返っている
- ☑社内外の WEB 専門担当からのフィードバックを受けている
採用サイトの効果検証、できてますか??
「良いサイトができた~!」と自分たちだけで満足するのではなく、アクセス解析のデータを元に客観的に振り返ったり、実際の応募者など第3者からのフィードバックを受けることでより良いものにしていきましょう。
■SEO対策
- ☑Indeed にクローリングされている
- ☑Google しごと検索に対応した構造化データを持っている
- ☑求人ボックスにクローリングされている
- ☑スタンバイにクローリングされている
- ☑どのページも 3 秒以内に開くことができる
- ☑独自ドメイン上で運用されている
- ☑募集要項ページは職種ごとにオリジナルのタイトルが設定されている
- ☑パンくずリストが設置されている
- ☑正しい html / css の構造でつくられている
- ☑各ページに meta description と meta keyword が設定されている
- ☑画像に alt 属性が設定されている
- ☑各ページに h1 タグが設定されている
- ☑コーポレートサイトに採用サイトのリンクが貼られている
- ☑募集要項ページは検索エンジンを意識した十分な文字数がある
- ☑ページ内の画像や動画は適切なサイズ、容量に調整されている
- ☑www の有無、index.html の有無等、URL の最適化がされている
- ☑ナビサイト、関連サイトなど社内外のページからリンクが貼られている
- ☑募集要項ページに検索クローラーに読み取られない記号を多用していない
- ☑各募集要項ページは重複する文章が少なく、オリジナルの内容になっている
最後に、SEOです。
Search Engine Optimization=検索エンジン最適化がなぜ大切か?というと、採用サイトを見てもらうために必要だからです。
せっかく自社の採用サイトをつくったのに、採用サイトへアクセスを増やすために高額の広告費が掛かってしまうようでは本末転倒ですよね。
検索した時に採用ページが上位に表示されやすくなっているか?募集要項が求人検索エンジンとの連携されているか?など、自社の採用サイトのSEO対策という観点も意識しておきたいところです。
まとめ
採用サイトをつくる上でこれらのチェックポイントを全部確認するのはなかなか大変ですよね。全てクリアしなければいけないわけではありませんが、ぜひ優先順位をつけてできる限り対応できるよう検討されてみてください。
そして、最後にもう1つだけ、まだチェックを忘れている項目があることにお気づきでしょうか?
☑HRハッカーで採用サイトを制作・運用している
こちらのチェックポイントもぜひクリアしていただけることをオススメいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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